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『MORI Magazine 3』 [☆☆]

・対策を、公共機関に丸投げして、役所に縋っている人が多く見受けられますけれど、なにかあったときに損をするのは自分なので、自分でまず考え、対処した方が安全だと思います。

・死刑が廃止されると、終身刑がそれに代わるわけですが、一生の生活を保証するとなると、かなり高額の費用がかかります。

・昔のことを思い出す暇があったら、明日何をするかを考えます。

・でも、よくよく聞いていると、内容があまりありません。言葉だけの形容を重ねているだけなのです。一方で、文章を見れば、頭の良さはだいたいわかります。

・頭の良い人は、思慮深いから、決断が遅く、説明も遅い。つまり、リーダーには向きません。人を動かすのは、思考能力ではなく、説明能力だといえます。

・時間が欲しいと思ったら、とても簡単な方法で手に入ります。早めにやり始めなさい、です。

・とりあえず、性格をどうこうしようなどと考えず、手法として、演技として、こうすると得だよ、と教えることでそれなりの効果があると思います。

・語学というのは、文法だけ勉強したら、あとは単語を覚えるだけですが、その単語も、使いながら覚えるしかなくて、結局は、まず話したいこと、書きたいことが、先になければ無駄になります。伝えるコンテンツ、知りたいコンテンツがあることが大前提なのです。

・感情を制御する必要はなく、行動を制御すれば、見かけ上はわかりません。

・他人との約束を守れないのは、ときとして犯罪になる。自分との約束は、犯罪にならないから、自分を許してしまえる。

・「意志」は理屈や社会常識を勘案して判断している、いわば「理性」であり、「気持ち」は自分勝手な判断をしている「感情」だというだけのこと。

・仕事はやる気がなくてもできるが、遊びにはやる気が必要なのだ。

・アドバイスというのは、抽象的なものであれば、誰にも利用価値がある。抽象的というのは、別の言葉でいえば「本質」であり、つまり、一番大切な部分の方向を示している。

・商売の最も大事な作業とは、「客を連れてくる」ことだったのだ。これを「仕事を取る」と表現する。仕事を取れる個人ならば、独立は現実的になる。技術とか知識ではない。最も大事なものは、客との人間関係なのだ。

・ガラスはコンクリートよりも比重が重い。

・将来の夢の中に、老後は入っているか。

・「小説家になる夢」でも同様で、「デビューしたとき」のイメージしかない。その後何十年も時間があることを、まったく想像していないのだ。

・信じるとは、ある意味で「騙される」ことである。大勢が「神様を信じる」と言っているとき、半分は「騙されても良い」くらいの気持ちだろう。

・AI同士を会話させると、人間にはわからない言語をAIたちが作って会話し始めたので、研究者は驚いてコンピュータの電源を切った。

・健康寿命が伸びている状況を考えると、逆に定年年齢を引き下げて、頭も体も健康で元気なうちに、新たな仕事に就いた方が良い人もいるし、職種もあるのではないでしょうか。

・必要か不必要かで判断するものではない、ということを再確認しましょう。必要でも、買えないものは買えない、が正しいのです。

・抵抗というのは、動いているから働くのです。止まっているものには摩擦抵抗はありません。



MORI Magazine3

MORI Magazine3

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2019/07/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2019/07/10
  • メディア: Kindle版



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