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『ちょこっとずぼら老後は楽しい!』 [☆☆]

・高齢になってから「しなければならない」ことは、生命にかかわることくらいで、大抵の用事は「まぁいいか」ですませられるのではないでしょうか。

・何かをしようとして「まぁいいか」ですむことなら、遠慮なく「しない」という選択肢を選んでいいということです。

・時間を気にかけなくなるのは、沖縄に鉄道がなく、ダイヤによって行動が制約されないためともいいます。

・心理学的にいえば、ストレスをためやすく不安を強く感じる人には欲張りな人が多いようです。

・腰を下ろしていく途中で、どうしても上半身が前に倒れていきますが、その姿勢では効果がなくなってしまいます。上半身はできるだけ起こしたまま、腰を真下に下ろすことが大切です。このとき、自分の膝が足のつま先より前に出ないよう注意します。

・最近では、脳の活性や認知症予防にまでアロマが役立つことがわかり、さらに香りで物忘れが改善されるともいわれて、注目度は高まっています。

・朝には集中力を高め脳の覚醒作用のあるレモンやローズマリーを使い、夜にはリラックス効果のあるラベンダーやカモミールを使うと、認知症の初期症状が改善されたそうです。

・会話は、話す人と聞く人がいて成り立ちますが、実は大部分の人が話を聞くより自分の話を聞いてほしい「話好き」なのです。そのため、人の話をじっくり聞いてくれる人はとっても貴重。

・会話の中で絶対にしてはいけないのが「話泥棒」です。相手の話を遮って口をはさんだり、「それよりも、これ知ってる?」と話の腰を折ったり、さらには「つまりこういうことでしょう?」と話をまとめたり。

・ある人が言いました。「老人の仕事は孤独に耐えることだ」と。

・昔から整体師さんたちが言っていた「股関節が硬くなると全身の老化につながる」という意見もすっかり広まって、柔軟体操やストレッチを中心としたエクササイズはユーチューブなどの動画サイトでも人気を集めています。

・骨折などで筋力が落ちると、筋肉から生み出される熱が十分に作られず、結果的には体温が下がることで免疫まで低下してしまいます。



ちょこっとずぼら老後は楽しい! (ディスカヴァーebook選書)

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  • 作者: 保坂隆
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2022/07/13
  • メディア: Kindle版



ちょこっとずぼら老後は楽しい!

ちょこっとずぼら老後は楽しい!

  • 作者: 保坂 隆
  • 出版社/メーカー: 海竜社
  • 発売日: 2018/09/10
  • メディア: 単行本



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『どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち2』 [☆☆]

・見た目が普通に見える人が「頑張れない」と言っても、どこまで理解されるでしょうか。「頑張らない」と「頑張れない」は他者からは分からないのです。

・明らかな知的障害ではないが、正常域を下回る境界域にいる子ども。おおよそIQ70~84。

・境界知能は、平均的な子供のだいたい8割くらいの発達レベルです。つまり10歳の子であれば、8歳くらいの精神年齢です。小学4年生の中に小学2年生の子が混じっているイメージを想像してみてください。

・「無理をさせる」ことには反対ですが、誤って「頑張らせない」になってしまうと、ここでも被害者は子どもたちなのです。

・いくら頑張ったと思っても、結果が出なければ「できた」ことにはなりません。

・一見無駄な活動に見えても、それがお金になれば評価は一変します。例えば近年eスポーツが注目されてきて、他国ではプロ選手も大勢います。

・頑張っていると評価されるかどうかは、極端な話、「それがお金になるか、ならないか」によったりするのです。

・スポーツができない子でもスポーツを通して学ぶことはある、といった意見もあるでしょう。でもそこで意味を見出せる子どもはおそらく少数派で、その考えはスポーツがそういったものであって欲しいと勝手に願っている大人の幻想にすぎないかもしれません。

・見る、聞く、想像するといった力が弱いため、いくら頑張っても入ってくる情報に歪みが生じてしまい、結果が不適切な方向に向いてしまうのです。

・自分に不適切な誤りがあった場合、それを正したいという気持ちがもてるには、前提として正しく「自分の今の姿を知っている」ことが必要になります。しかし認知機能が弱く「自分には問題がない」「自分はいい人間だ」などと自己の姿を適切に評価できていなければ、自分を変えようという気も生じないのです。

・認知機能が弱い人は、先のことを想像するのが苦手で、せいぜい「これをやったらこうなる」といった1~2ステップ先くらいしか見通せません。知的障害児では探索の深さは1ステップであることが指摘されています。

・子供に毎日「もっと勉強しなさい」という母親に対して、「もしあなたが周りから毎日「もっと減量しなさい」と言われ続けたらどう思いますか?」といった趣旨の問いかけをされておられました。

・その少年は教官からのアドバイスが欲しかったのではなく、自分の鬱積した気持ちを分かって欲しかっただけなのです。話を聞いてあげるというのであれば、相手の話が終わっても、一切何もコメントしない方がいいくらいです。

・指導が形骸化し、単に指導者の地位や立場を誇示するために使われる場合があります。

・褒め言葉が相手の心に届くかどうかは、誰からどういうときに言われるかにかかっているのです。

・好かれるというのは決して、甘やかすとか機嫌を取るということではない。子どもに笑顔で挨拶する、名前を覚えている、最後まで話を聞く、子どものやったことをちゃんと覚えている、そんな人と人との基本的な関係なのだ。

・安定した生活のため、給与のため、上司に言われたから、出世したいから……。それだけでは頑張り続けられないことは、現在、大学新卒の3割が3年以内に離職すると言われていることからも明らかです。

・頑張れない人たちが自己評価を上げるには、人に親身に接することが最も手っ取り早く効果のある方法だと考えます。

・誰もが認知機能を強化できるとは限りませんので、その場合は対人マナーを高めればよいのです。対人マナーとは挨拶、謝罪やお礼の仕方、うまい断り方、適切な相手との距離、視線の向き、声の大きさといったものです。

・よく「自分は人間関係が苦手だ」と言う人に出会いますが、そういう人たちに限って挨拶をしない、お礼を言わない、自己中が目立つ、マナーが悪い、いつも他人の悪口を言っている、ずっとブスッとした顔をしている、メールの返事もしてこない、といった例が多いような感があります。

・今は、「あの子、表情が悪いな」と思った時は、まずは「自分の顔はどうかな」と思うようになりました。



どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―(新潮新書)

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  • 作者: 宮口幸治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/04/19
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どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2 (新潮新書)

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