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『死ぬほど読書』 [☆☆]

・与えられたものの中ばかりで生きていると、「自分の頭で考える」ということができなくなります。

・「何でもあり」の世界は一見自由なようですが、自分の軸がなければ、実はとても不自由です。

・少なくとも新聞記事になっている段階で、手あかのついた二次情報です。

・情報は「考える」作業を経ないと、知識にならない。

・娯楽のための読書は雑草を育てているようなもの。雑草は麦の養分を奪い、麦を枯らす。すなわち悪書は読者の金と時間と注意力を奪う。

・漫画はどんなものでもテーマにできるから、社会のことや人間のことがいろいろ学べます。

・教養の条件は、「自分が知らないということを知っている」ことと、「相手の立場に立ってものごとが考えられる」ことの2つです。

・高学歴の母親が、「この子はバカでどうしようもない」と自分の子供の前で言っているのを見たことがありますが、この母親は無教養です。その言葉が子供の心にグサリと刺さることを想像できない。

・教養を磨くものは何か? それは仕事と読書と人だと思います。この3つは相互につながっていて、どれか一つが独立してあるというものではない。読書もせず仕事ばかりやっていても本当にいい仕事はできないだろうし、人と付き合わず、人を知らずして仕事がうまくできるわけはありません。

・難解であるがゆえに深いものが書かれている。抽象度が高いものは高尚である。そんなふうに思い込んでいる人は少なくありません。しかしながら、それは錯覚です。やさしいことを難しい言い回しにするのは簡単なことですが、反対に難しいことを平易に表現するのは難しいものです。

・大衆の関心は他人の不幸を見聞きすることにあり、心の中に「ねたみ、ひがみ、やっかみ」に満ちている。

・週刊誌の役割は、大衆の下世話な覗き趣味に応えることです。

・あの人の主張はだめだという場合、なぜだめなのかをきちんと考えて言葉にする。そういうことが論理的に考えるということです。

・人間を人間たらしめる条件は、自分の意思を抑制することである。

・賢者は自らを律し、愚者は恣にする。

・本は食べ物と一緒です。食べ物は美味しいといくらでも食べたくなりますが、嫌なものを出されたら食欲が湧かない。ですから自分で面白そうなものを見つけて読む。

・「最近スランプなんですが、どうしたらいいでしょう?」と聞かれることがありますが、そういう人は、やはり自分に対する評価が高いんだと思います。元々も実力がたいしたことないのに、自己採点が甘いゆえに、ちょっとしたことで調子が悪いと気になる。



死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

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