SSブログ

『子どもにスマホをもたせたら』 [☆☆]

・デジタルネイティブは、同時に、デジタル「ナイーブ」でもあるという。ネットで目にする情報の質を判断できない人や、個人情報が第三者に利用される仕組みについてわかっていない人が、無知がゆえに騙されやすくなってしまうというのだ。

・デジタル世界でのトラブル修復は、チューブから出た歯磨きを元に戻そうとするようなものだということ。一度出てしまった歯磨きは、もはやチューブの中に「おかたづけ」はできない。

・親の時代には、「ごく自然に」「成り行きで」人づき合いをするやり方で育ってきたが、そのやり方では、人づき合いが苦手な子や、様々な社会的問題を抱える子が自立できないまま取り残されていた。

・子供を肯定してあげれば、本音を引き出せるということは、親や教師にとって常識である。

・子供の動機なんて、たいてい単純でシンプルなものだ──友達とつながりたい、気の合う仲間を見つけたい、自分のことや今の気持ちについて話したい──以上。

・大切なのは、お子さんがいつも人とつながっている状態にあり、他の子の投稿を見ては、旅行先や誕生日パーティ、家族など、年中、人との比較にさらされてプレッシャーを感じているのが、いかにしんどい気持ちかを忘れないことだ。

・私たちの親は、日常的に子供の写真を撮る人が多いけど、その私たちが子供の頃は、カメラの出番といえば特別なときだけ、という家庭がほとんどだった。

・今あなたは、小学校時代の写真がもっとあればよかったと思っているだろうか。きっと違うだろう。あなたの小学校時代の恥ずかしい出来事トップ10を思い出してみてほしい。もしその瞬間が写真に記録されていたとしたらどうだろうか。

・子供の誤った行動を知ろうとする前に、これまで親が正しい行動をしっかりお手本に示してきたかどうかを振り返っておきたい。

・13歳の娘さんがお金に無頓着であるという事実は、娘さんの頭の中で点と点が結びついていないこと、つまり、お金というものが、労働や何かの対価であることが、まだ理解できていないということなのだ。

・私などは、衝動買いしないように、自分でも覚えられない複雑なパスワードをわざと設定して、Amazonなどのアカウントにアクセスする際、毎回パスワードを調べるところから始めなくてはならないようにしてある。手間を増やすことで、買いたい気持ちをいったん抑えられるように。

・オンライン世界は広大なので、相手に「やられたらやり返せ」は、ほとんど通用しないのだ。

・子供たちは、写真をシェアしながら、そこに写った、一部の仲間にしかわからない内輪ネタを話し合うことで喜びを感じる。

・写真投稿系のSNSが今人気の理由は、過去の自分まで検索できるようになっていてほしくないから、という面もある。そういうわけで、投稿した写真が一定期間を過ぎると消去される(スナップショット)、フィードに埋もれて表示されなくなる(インスタグラム)など、短期表示タイプの「消える系」のSNSアプリが、若者の間でますます人気になっている。

・仕事や家事をこなしながら友達関係を維持するには、どうしても人づき合いをふるいにかけて、本当につき合いたい相手を優先する面はある。

・たいていの子供は、自分のプロフィールを見せる対象を、見知らぬ人たちに囲まれた広い世界というよりも、学校やSNSの限られた世界中心に考えている。

・ネット世界で立派な人になるには、オフラインと同じように、オンラインでも賢く行動することだ。



こどもにスマホをもたせたら―親のためのリアルなデジタル子育てガイド

こどもにスマホをもたせたら―親のためのリアルなデジタル子育てガイド

  • 作者: デボラ ハイトナー
  • 出版社/メーカー: NTT出版
  • 発売日: 2019/01/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



nice!(0) 
共通テーマ: