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『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』 [☆☆]

・イングランド銀行は、1694年にフランスと戦争中だったイギリスが戦争の費用を調達するために作った銀行です。

・誰か特定の人が必死に動き回っていないと崩壊するような仕組みでは長くは続きません。

・よくできた企業やサービスは個人に依存していません。仕組みで動きます。

・「経済システム」を長続きさせたい場合、それ自体の寿命をあらかじめ考慮に入れておくことが重要です。なぜなら、経済システムな何十年、何百年と運営されることで階層の固定化といった「淀み」の発生を避けられないからです。

・最初から完璧なシステムを作ろうとせずに、寿命が存在することを前提にし、寿命が来たら別のシステムに参加者が移っていけるような選択肢を複数用意しておくことで、結果的に安定的な経済システムを作ることができるようになります。

・参加者が共同の幻想を抱いている場合、システムの寿命は飛躍的に延びます。

・「世界を変える」とは、前時代に塗り固められた社会の共同幻想を壊して、そこに新しい幻想を上書きする行為に他なりません。

・ハイエクは全体主義や計画経済などのように、国家が経済や社会をうまく計画してコントロールできると考えるのは人間の傲慢に過ぎないと主張し、自由主義を支持していました。

・先進国ではものもサービスも飽和状態にあり、商品を売るだけでは人々を惹きつけることができなくなりつつあります。

・多くの人が娯楽や体験を通した精神的な満足に対して魅力を感じるようになってくると、ゲーミフィケーションや脳の報酬系への理解が経済活動にますます求められる時代になっていくでしょう。

・ギリシャ神話に「テセウスの船」という有名な話があります。ボロボロになった船を修理するためにパーツを取り替えていき、最後には、全ての部品を取り替えてしまいました。その船は元の船と同じ存在といえるのか? という疑問を投げかけた話です。

・近代社会では情報の非対称性が存在する領域に仲介者や代理人として介在することで、情報の流通を握り権利を集中させることができました。

・資金調達が容易な環境にあるため、相対的にお金の価値そのものが下がり続けています。

・その人が多くの人に評価されているのか、注目されているだけなのか、面白がって野次馬的に見られているだけなのかは現在のフォロワー数やアクセス数のような簡単な指標からは判断できないのです。

・ベーシックインカム導入後の人間は、今私たちが知っている人間とは全く別の生き方をするようになっているかもしれません。現代の多くの意思決定の背後には儲かるかどうかという視点が深く関わっています。

・現状の経済の中で、個人と企業の大きな違いは「資産」です。個人が「収入」を得る手段は増えましたが、個人が「資産」を得る手段がない限りは、個人は経済の主役にはなれないと思います。

・今後は人生の意義や目的を他人に与えられることが経済的な価値として認識されるようになり、それを与えられる組織や人間が大きな力を持ち、社会を牽引していくことになるでしょう。

・近世のフランスなどにあった「ギロチン」という刑は、実際は市民にとっての「娯楽」という側面を持っていました。日々の生活の不満を、ギロチンで処刑される「悪人」にぶつけて、その人が死ぬことで日々の感情的な不満を解消しては憂さを晴らしていました。



お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

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  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/11/30
  • メディア: 単行本



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