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『図説銃器用語辞典』 [☆]

・サイレンサーの利点は、取り付けると音がくぐもって高音域がカットされることで、一般に高い音ほど指向性が強く、低い音ほど指向性が弱いため、高音域がカットされると、どこから弾丸が飛んできたのかわかりにくくなる。狙撃でサイレンサーが使用されるのは、このためだ。

・初速(メートル/秒)の2乗×弾丸重量(グラム)÷2000という計算式で求められる。たとえば、多くのオートマチック拳銃に使われている9mmパラベラム弾の場合、初速は353.3mで、弾丸重量は7.8gなので、衝撃度は約462.3ジュール(J)ということになる。

・携帯・所有許可証が必要な競技用空気銃の威力は7ジュール、同じく携帯・所有許可証が必要な狩猟用空気銃の威力は10~50ジュールとなっている。また、玩具のエアガンの衝撃度は0.98ジュールを超えてはならないと規定されている。

・ピカティニー・レール(Picatinny rail)。光学照準器をはじめとするいろいろなオプション部品を、あとから銃に搭載できるようにする凸凹(レール)のついた長細い板状の部品。

・プリンキング(plinking)。狩猟でも競技でもなく、遊びで銃を撃つこと。

・結局のところヘッケラー&コッホ社は、非常に優れたユニークな製品を開発、製造してきたものの、使い手に好き嫌いを感じさせる銃にかたよっていることはいなめない。

・貫通しにくい弾丸の方が、無関係な第三者を巻き込まずにすむことから、法執行機関(LE)ではホロー・ポイント弾が好まれる。

・軍用の弾薬はすべてフルメタル・ジャケット(FMJ)で、貫通力を強くしてある。戦場に無関係な第三者などいないし、敵兵は必ずしも殺さなくてもよいからだ。

・右回転する弾丸を発砲したとすると、ライフルの7.62mm×51弾なら距離400ヤードで右へ10cmほど、1000ヤードなら右へ40cmも偏流する。

・現在、SIG社は銃器部門のすべての事業を売却し、主力事業は飲料の無菌包装容器の販売であり、銃器製造には一切関わっていない。



図説 銃器用語事典

図説 銃器用語事典

  • 作者: 小林 宏明
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2008/04/10
  • メディア: 単行本



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