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『自転車三昧』 [☆☆]

・痩せるために自転車に乗ったのではない。毎日、楽しく自転車に乗った結果として、痩せたのだ。

・気軽に駐輪させられない自転車は、街乗り自転車ではない。

・まずは、どんな自転車でも安心して停めておくことができる駐輪場が要る。それがあってはじめて、一段上の自転車を街乗りとして使うことが可能になる。

・自分には見えているから、相手にも自分が見えていると思ったら、大間違いだ。だから、どんなときでも無灯火だけはやめてほしい。

・進化は環境適応だ。ある環境に対し、うまく適応できるようになっていったら、それは進化だ。能力や知性、体力の有無優劣はまったく関係ない。生物が、環境適応により、能力的には以前よりも劣ったものに進化することは普通にある。

・ポタリングは定めた目的地に着かなくても問題はない。目的地にたどり着けなくても、ポタリングは成立する。でも、目的地は要る。目的地があってことの寄り道である。目的地がなかったら、どこに立ち寄っても。それは寄り道にならない。

・足回りを軽くすると、自転車は走りが軽くなる。

・自転車で走る場合、荷物はできる限り身につけない方がいい。動きが制限されるし、身体に負担がかかるからだ。

・目標は達成してしまうとそれで終わりだが、思想に終わりはない。

・思想でロードバイクを続けている限り、走る以外に用途のないロードと、いつまでも付き合うことができる。用途の代わりにあるのが、思想なのだ。

・運動(トレーニング)は健康にいい。しかし、競技(スポーツ)は健康によくない。スポーツ選手は、はっきり言って不健康である。誰もかれもが、故障だらけだ。

・フロントライトは白色光で非点滅。バックライトは赤色。法律で、そう決められている。フロントライトを赤くしたり、点滅させている人、それは大間違いだ。やってはいけない。

・弱者優先は、あくまで「優先」であって、「独占」ではない。これを間違えている人がけっこう多い。

・混んでいて他に席がないとき、「優先的」に弱者に譲らなくてはいけないのが、シルバーシートである。「弱者専用席」ではない。

・言うまでもなく、食事は咀嚼され、消化され、カロリーが体内に吸収されて、はじめてエネルギーになる。空腹になってから食べていては、間に合わないのだ。

・日本ではノーブレーキ自転車での公道走行は違法になる。公道を走る車両は、必ず前後ブレーキをつけていなくてはならない。前だけでもだめ。後ろだけでもだめ。前後ブレーキである。

・直射日光は、カーボンフレームやプラスチックパーツの敵である。気をつけよう。

・携帯電話でメールをしながらの脇見走行。傘を差して視界を遮っての片手走行。無灯火走行。車道右側走行。こういった違法走行をしまくっている自転車乗りは、自分が加害者になり、莫大な賠償金を請求されるかもしれないということを一度でも考えたことがあるのかな? たぶん、ないね。あったら、そんなマネはできない。

・スポーツは、やっぱり勝たないとだめ。勝たないと、日本選手が出場してても、放送すらしてもらえない。たしかチームスプリントも、生では放送してくれなかったはず。銀メダルを取ったとたんに、くどいくらい再放送されていたけど。

・競馬や競輪は馬券、車券を買ってもらうことで競技が成立している。買わないファンばかりだったら、運営が行き詰まる。だから、私は車券を買う。口だけでファンだとは言わない。たいした額ではないが、とりあえず買う。そして、レースを思いっきり楽しむ。



自転車三昧 (生活人新書)

自転車三昧 (生活人新書)

  • 作者: 高千穂 遙
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本



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